杼とは?
ひ
杼とは、機織りに使われる道具のひとつで、横糸を巻いて縦糸の間に通すために用いる舟形の器具のことです。
杼(ひ)とは、機織り(はたおり)に用いられる基本的な道具のひとつです。横糸(ぬきいと)を巻き付けた管(くだ)またはボビンを内側に収め、これを縦糸(たていと)の間に左右に通すことで横糸を織り込む役割を担います。形状は一般に木製の舟(ふね)に似た細長い楕円形で、両端がとがっています。
杼の仕組みは、内部に横糸を巻いた管を装填し、織機の筬(おさ)の口を通して左右交互に投げ渡すことで横糸を連続して織り込むというものです。手織り機では手で杼を投げ渡す「投げ杼(なげひ)」が基本ですが、近代の力織機ではバネやエアジェット、ウォータージェットなどを利用して杼またはその代替機構が高速で往復します。
杼に関連する言葉として、「杼を投げる」という動作が機織りの象徴的な動きとして知られており、日本語の慣用句にも影響を与えています。また、杼を使わずに別の方法で横糸を通す現代の無杼織機(むひしょっき)も広く普及しています。
杼は世界各地の織物文化で共通して見られる道具であり、その形や素材は地域や時代によって異なりますが、縦糸に横糸を通すという基本機能は変わりません。木材のほか、象牙や金属が使われたものもあります。
使い方・例文
機織り体験のワークショップでは、参加者が実際に杼を左右に投げながら布を織る工程を体験できます。
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