末梢神経障害とは?
まっしょうしんけいしょうがい
末梢神経障害とは、脳や脊髄以外の末梢神経が損傷・障害されることで、しびれ・痛み・脱力などの症状が現れる疾患の総称です。
末梢神経障害(Peripheral Neuropathy)とは、脳・脊髄からなる中枢神経系以外の神経、すなわち末梢神経が何らかの原因で傷ついたり機能が低下したりする状態の総称です。末梢神経は感覚・運動・自律神経の3種類に分かれており、どの神経が障害されるかによって症状が異なります。
原因は非常に多様で、主なものには以下があります。
- 糖尿病性神経障害(最も多い原因のひとつ)
- アルコール性神経障害
- ギラン・バレー症候群などの自己免疫性疾患
- ビタミンB12・B1欠乏
- 薬剤性(抗がん剤など)、毒性物質への曝露
症状は障害される神経の種類と範囲によって異なります。感覚神経が侵される場合は手足の先から始まるしびれ・灼熱感・感覚鈍麻(靴下や手袋をつけているような感覚)が現れます。運動神経の障害では筋力低下・筋萎縮が生じ、自律神経が侵されると起立性低血圧・消化不良・発汗異常などが起こります。多くの場合、症状は左右対称に下肢から始まり、上肢へと広がります(長さ依存性パターン)。
治療は原因疾患のコントロールが最優先で、血糖管理・禁酒・栄養補充などが基本です。神経障害性疼痛には三環系抗うつ薬、プレガバリン、デュロキセチンなどが使われ、リハビリテーションで機能維持を図ります。
使い方・例文
糖尿病を長年管理せずにいた患者が足の裏にじわじわとしたしびれを感じ始め、検査で糖尿病性末梢神経障害と診断されるケースが多く見られます。
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