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文七元結とは?

ぶんしちもっとい

文七元結とは、江戸時代人情噺原作とする古典落語の演目で、大晦日を舞台に身を捨てた施しと家族の再会を描いた名作です。

「文七元結(ぶんしちもっとい)」は、三遊亭圓朝(さんゆうてい えんちょう)が明治時代創作・口演した落語の演目です。もとは江戸時代の話として設定されており、人情・義理・恩返しをテーマにした「人情噺(にんじょうばなし)」の代表作として知られています。

あらすじは以下のとおりです。腕のいい左官職人の長兵衛は博打にはまり家計を傾けていました。娘のお久は父を救うために吉原の遊郭に身を売り、その身代金50両を長兵衛は主人から受け取ります。その帰り道、橋の上で身投げしようとしていた若い男・文七に出会います。事情を聞いた長兵衛は、娘が身を売って得た大切な50両を文七に与えてしまいます。翌日、文七の主人が50両を持って長兵衛宅を訪ね、誤解が解け、お久も戻ってきて家族が再会するという結末です。

この噺の読みどころは次の点にあります。

  • 博打好きで情に厚い長兵衛の人間像の描き方
  • 大晦日という切迫した状況設定の緊迫感
  • 「人の情けは捨てきれない」という江戸人情の体現
  • 最後の大団円に向けた伏線の丁寧な回収

「元結(もっとい)」とは髷(まげ)を結ぶための紙縒りのことで、文七が元結職人であったことに由来します。現在も桂文楽・三遊亭圓生・立川談志など多くの名人が高座にかけており、落語ファンから広く親しまれています。映画・ドラマ・舞台にも繰り返し翻案されている古典的名作です。

使い方・例文

「文七元結」は落語の寄席や独演会で演じられるほか、NHKの落語番組でもたびたびとり上げられる演目です。初めて落語を聴く方にもわかりやすいストーリーで、人情噺の入門作としても紹介されることがあります。

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