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放線菌とは?

ほうせんきん

放線菌とは、土壌中に広く生息する糸状の細菌で、抗生物質の主要な産生源として知られる微生物です。

放線菌(ほうせんきん)は、細菌の一種でありながら真菌(カビ)に似た菸状(しじょう)の構造を持つ原核生物です。分類上はActinobacteria門に属し、土壌1グラムあたり数百万個が生息するとも言われるほど環境中に広く分布しています。

放線菌の最大特徴は、多様な二次代謝産物を生産する能力です。現在臨床で使われる抗生物質の半数以上が放線菌由来とされており、ストレプトマイシン・テトラサイクリン・エリスロマイシンなど歴史的に重要な薬剤もこの仲間から発見されました。

放線菌が関わる主な分野は以下のとおりです。

  • 医薬品開発:抗生物質・抗真菌剤・抗がん剤の探索源
  • 農業・バイオ農薬:植物病原菌を抑制する生物農薬への応用
  • 土壌分解:難分解性の有機物(キチン・セルロース)を分解し物質循環に貢献
  • 食品・発酵:チーズの熟成や発酵食品に関与する種もある

また、放線菌が産生する土の香り成分「ジオスミン」は、雨上がりの清涼な土臭さの正体として広く知られています。近年は耐性菌問題から新規抗生物質探索が急務となっており、放線菌への注目はさらに高まっています。

使い方・例文

たとえば、結核の治療に使われたストレプトマイシンは、放線菌の一種Streptomyces griseusから発見された抗生物質です。理科の授業や生物学・薬学の文脈で「抗生物質の産生菌」として登場します。

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