扁桃周囲膿瘍とは?
へんとうしゅういのうよう
扁桃周囲膿瘍とは、扁桃腺の周囲に膿が溜まる感染症で、強い咽頭痛や開口困難を伴う耳鼻科的緊急疾患です。
扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)とは、口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)の周囲の組織に細菌感染が起こり、膿が貯留した状態を指します。主に扁桃炎が進行・悪化して生じることが多く、若い成人に比較的多く見られます。
原因菌はレンサ球菌やブドウ球菌などが多く、口腔内の細菌が扁桃を包む組織に侵入して炎症を起こします。症状の特徴として、次のものが挙げられます。
- 一側性の強い咽頭痛(片側だけが著しく痛む)
- 開口困難(口が開けにくくなる)
- 嚥下痛(ものを飲み込む際の激しい痛み)
- 口の中を見ると扁桃腺が大きく膨れ、口蓋垂が反対側に押されている
- 発熱・倦怠感・頸部リンパ節の腫脹
診断は問診・視診・超音波検査やCT検査で確認します。治療は切開排膿(メスで膿を出す処置)と抗生剤の投与が基本です。放置すると深頸部膿瘍など重篤な合併症に進展する危険があるため、早期の耳鼻咽喉科受診が重要です。再発を繰り返す場合は扁桃摘出術(扁桃腺の手術)が検討されます。
使い方・例文
扁桃炎と思って様子を見ていたら急に片側の痛みが強くなり口が開かなくなったため救急受診したところ、扁桃周囲膿瘍と診断されて切開排膿を受けた、というケースが典型例です。
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