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懐石とは?

かいせき

懐石とは、茶の湯において茶を点てる前に客に供される、簡素で丁寧な料理のことです。

懐石(かいせき)は、茶道茶の湯)において抹茶を出す前に客に振る舞われる食事のことです。空腹のまま濃茶を飲むと体に障るという配慮から生まれたもので、「腹を温める程度の軽食」を意図しています。語源禅宗修行僧が寒さや空腹をしのぐために懐に温めた石(懐石)に由来するともいわれます。

懐石の構成は、飯・汁・向付(むこうづけ)を基本とし、煮物椀・焼物・強肴(しいざかな)・小吸物・八寸(はっすん)・湯桶・香の物などが続きます。器は季節や趣向に合わせて選ばれ、料理の量は少なく、素材の味と季節感を大切にした内容です。

懐石の重要な原則には次のものがあります。

  • 旬の食材を使い、季節を感じさせる
  • 過剰な飾りをなくし、簡素・清潔を旨とする
  • 亭主(主人)が自ら調理し、心を込めてもてなす
  • 料理の順序と間合いが茶事の流れと連動する

なお、料亭や結婚式などで提供される「会席料理(かいせきりょうり)」とは異なります。会席は酒を楽しむための宴席料理であり、懐石とは字も目的も異なります。懐石は茶の湯精神の根幹をなす「一期一会」のもてなしを食の場で体現するものです。

使い方・例文

茶事では亭主が丹精込めて作った懐石料理を客に供した後、いよいよ濃茶・薄茶と続く本格的な茶の湯の場が始まります。

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