感染症サーベイランスとは?
かんせんしょうさーべいらんす
感染症サーベイランスとは、感染症の発生状況を継続的に収集・分析・公表することで流行の早期探知と対策立案を可能にする公衆衛生の監視体制です。
感染症サーベイランスとは、特定の感染症についての発生件数・患者の特性・地域分布・時間的推移などのデータを継続的・体系的に収集・分析・解釈・公表するシステムおよびその活動全般を指します。サーベイランス(surveillance)はフランス語の「監視」に由来します。
目的は大きく3つあります。
- 早期警戒: 流行の兆候を早期に捉え、迅速な対応を可能にする
- 動向把握: 感染症の季節変動・地域差・リスク集団を明らかにする
- 対策評価: ワクチンや感染防止策の効果を測定し政策立案に役立てる
日本では感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)に基づき、国立感染症研究所(NIID)が中心となってサーベイランスを実施しています。定点医療機関からインフルエンザや手足口病などの報告を週単位で集計する「定点サーベイランス」と、全医療機関が報告義務を負う「全数サーベイランス」に大別されます。
近年は、インターネット上の検索クエリや交通データを活用したシンドローミックサーベイランスも注目されています。これは症例確定前の段階からシグナルを検知できる可能性があり、パンデミック対応での有用性が検討されています。
使い方・例文
感染症サーベイランスは「インフルエンザの定点報告数が全国的に増加し警報レベルを超えた」と公表されるニュースの形で一般にも身近に登場し、流行ピークへの備えを促す役割を果たします。
この用語をシェア
最終更新: