恒星時とは?
こうせいじ
恒星時とは、地球の自転を基準として春分点の時角で測る時刻系で、天体観測の座標合わせに使われる時間の尺度です。
恒星時(こうせいじ)とは、春分点(天球上のある基準点)が天の子午線を通過した瞬間を0時として、その後の春分点の時角によって定義される時刻系のことです。太陽を基準にする太陽時(普段使う時計の時刻)とは異なり、遠方の恒星を基準に地球の自転を測ります。
地球は約24時間で自転しますが、太陽に対する自転周期(太陽日)は約24時間0分であるのに対し、恒星に対する自転周期(恒星日)は約23時間56分4秒です。この差は地球が太陽の周りを公転しているために生じます。恒星時は1年で約4分ずつ太陽時よりも早くなります。
恒星時が天文学で重要な理由は、天体の赤経(天球上の東西方向の座標)と恒星時が直接対応するからです。任意の地点での地方恒星時(LST)は、その瞬間に天の子午線を通過している天体の赤経に等しくなります。これを利用することで、望遠鏡を目的の天体に向けるための計算が容易になります。
観測所では恒星時計と呼ばれる専用の時計が使われます。アマチュア天文家もスマートフォンアプリや天文ソフトで地方恒星時を確認できるようになっており、自動導入望遠鏡の追尾計算にも恒星時の概念が内部で使われています。
使い方・例文
望遠鏡で特定の星雲を観測したい場合、地方恒星時とその天体の赤経を比較することで、その天体が今どの方向にあるかを素早く確認できます。
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