後天性免疫不全症候群とは?
こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん
後天性免疫不全症候群(AIDS)とは、HIVウイルスの感染によって免疫機能が著しく低下し、日和見感染症や悪性腫瘍を発症した状態を指します。
後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV: Human Immunodeficiency Virus)への感染が進行することで発症する疾患です。HIVはCD4陽性Tリンパ球(ヘルパーT細胞)に感染・破壊し、免疫系の働きを徐々に損なわせます。
HIV感染後、数週間で発熱・倦怠感などの急性症状が現れますが、その後は無症候期が数年から十数年続きます。この間もウイルスは体内で増殖を続け、CD4細胞数が低下していきます。CD4細胞数が一定水準を下回ると、健康な人ではかかりにくい「日和見感染症」(ニューモシスチス肺炎・トキソプラズマ症など)や、カポジ肉腫などの悪性腫瘍を発症するようになります。この段階がAIDSと診断されます。
HIVの主な感染経路は以下の三つです。
- 性的接触(精液・膣分泌液を介した接触)
- 血液感染(注射器の共用・輸血など)
- 母子感染(出産・授乳を通じた垂直感染)
現在は抗レトロウイルス療法(ART)の進歩により、HIV感染者でも適切な治療を続けることでウイルス量を抑制し、AIDSの発症を長期にわたって防ぐことが可能です。HIVは空気・水・食器などでは感染しません。正確な知識と予防行動が重要です。
使い方・例文
医療機関では「HIV抗体検査」を受けることでHIV感染の有無を確認でき、早期発見・早期治療がAIDS発症の予防につながります。保健所などで匿名・無料で検査を受けられる体制も整備されています。
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