崇高とは?
すうこう
崇高とは、人間の理解や感覚を超えた偉大さ・壮大さに圧倒されると同時に感動を覚える審美的・哲学的な概念です。
崇高(すうこう)とは、美学・哲学において「美」とは異なる独自の審美的カテゴリーとして論じられる概念です。広大な自然、絶大な力、計り知れない深遠さなど、人間の尺度を超えた対象に接したときに生じる、恐怖と畏敬が入り混じった強烈な感動体験を指します。
西洋哲学においては古代ローマの修辞家ロンギノスが崇高を論じたのが早い例として知られ、18世紀にはエドマンド・バークが崇高を「痛みと危険の観念に関わるもの」として美と対置させました。さらにカントは著作の中で崇高を「数学的崇高」(空間的・数的な無限大)と「力学的崇高」(圧倒的な自然の力)に分類し、人間の理性がそれを乗り越える契機として論じました。
崇高を感じさせる対象の例としては次のようなものが挙げられます。
- 嵐の海や雷、火山噴火などの自然現象
- 広大な山脈や深い峡谷
- 宇宙の無限の広がり
- 偉大な芸術作品や圧倒的な音楽
崇高という概念はロマン主義の絵画や文学においても重要なテーマとなり、人間の限界と精神の高揚を同時に描く表現として多用されました。現代においても自然・芸術・建築などの感動体験を語る際に広く使われる言葉です。
使い方・例文
グランドキャニオンの断崖を眼前にした旅行者は、その規模の大きさに崇高な感動を覚えたと語った。
この用語をシェア
最終更新: