山薬とは?
さんやく
山薬(さんやく)とは、ヤマノイモ科ナガイモの根茎を乾燥させた生薬で、消化機能の補強・滋養強壮・滋陰に用いられる代表的な補気補陰薬です。
山薬(さんやく)は、ヤマノイモ科の植物Dioscorea japonica(ヤマノイモ)やDioscorea batatas(ナガイモ)の根茎(いわゆる「とろろいも」)を乾燥させた生薬です。食品としても親しまれているヤマノイモが、そのまま薬用に転用される珍しい例のひとつで、中国では「淮山(わいさん)」とも呼ばれます。
主な成分としてジオスゲニン・ジオスコリン・粘液多糖類(グルコマンナン様物質)・アミラーゼなどを含み、以下の作用が知られています。
- 補脾益胃:消化吸収機能を高め、食欲不振・軟便・下痢を改善
- 補肺:肺を潤し、慢性の咳・息切れに対応
- 補腎固精:腎を補い、頻尿・遺精・帯下などに応用
- 滋陰:体液・血を補い、口渇・ほてりを緩和
六味丸・八味地黄丸・参苓白朮散など、滋養強壮・消化機能改善を目的とした多くの処方に配合されます。副作用が少なく安全性が高いため、虚弱体質の改善や病後回復にも広く活用されており、食品と薬の境界に位置する「食薬同源」を象徴する生薬のひとつです。
使い方・例文
山薬は「六味丸」や「参苓白朮散」などの処方に含まれる成分で、体力低下・食欲不振・頻尿などの改善を目的とした漢方薬の成分表示に登場します。
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