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山廃仕込みとは?

やまはいじこみ

山廃仕込みとは、乳酸菌を自然に育てて酒母を作る伝統的な日本酒の製造法で、複雑な風味と力強い味わいが生まれます。

山廃仕込み(やまはいじこみ)とは、日本酒の醸造において、乳酸菌を自然の力で育てることで酒母(もと)を作る製法のひとつです。「山廃」は「山卸廃止もと」の略で、仕込み初期に行っていた「山卸し(やまおろし)」という蒸米・麹・水をすり混ぜる重労働を廃止した方法であることから命名されました。

日本酒の醸造では、雑菌の繁殖を抑えて酵母が健全に発酵できる環境を作るため、乳酸が不可欠です。現代主流の「速醸もと」では市販の醸造用乳酸を添加して短時間で酸性環境を作りますが、山廃仕込みでは乳酸菌を蔵の環境から自然に取り込み、低温でゆっくりと乳酸を産生させます。この過程に数週間かかるため、手間と時間がかかる伝統技法です。

山廃仕込みの特徴的な味わいは以下の通りです。

  • 力強くコクのある味わいと複雑な旨味
  • 乳酸や有機酸に由来するキレのある酸味
  • 野生の微生物が関与するため独特の野趣感や個性
  • 燗酒(温めた日本酒)との相性が特に良い

似た製法に「生もと(きもと)造り」がありますが、山廃は生もとから山卸し工程を省いたものです。両者はともに伝統的な製法として見直されており、個性豊かな味わいを目指す蔵元が積極的に採用しています。辛口でボディのある日本酒を好む愛好家から高い支持を受けています。

使い方・例文

「山廃仕込みの純米酒は、燗にするとコクと旨味が一層引き立ち、濃い味付けの料理とよく合います。」という形で、日本酒の特徴やペアリングを説明する際に使われます。

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