定数不均衡とは?
ていすうふきんこう
定数不均衡とは、選挙区ごとの議員定数と有権者数の比率が大きく異なることで生じる「一票の格差」問題を指す言葉です。
定数不均衡(ていすうふきんこう)とは、選挙における各選挙区の議員定数(当選する議員の人数)が、有権者数に比例していないために生じる不平等な状態を指します。「一票の格差」とも密接に関連する概念です。
例えば、有権者が10万人の選挙区と50万人の選挙区がともに1名を選出する場合、前者の有権者の一票は後者の5倍の重みを持つことになります。これは法の下の平等(日本国憲法第14条)および投票価値の平等に反するとして、憲法上の問題として長年議論されてきました。
日本では衆議院・参議院ともに定数不均衡の問題が繰り返し司法で争われてきました。最高裁判所は過去に複数回、大きな格差状態を「違憲状態」または「違憲」と判断する判決を下しています。格差が2倍を超えると違憲状態とされることが多く、選挙制度改革の議論と結びついています。
定数不均衡の主な原因と対策は次のとおりです。
- 原因:都市部への人口集中に対して定数見直しが追いつかない
- 対策:アダムズ方式などの自動計算方式による定数配分の見直し
- 課題:地方選挙区の定数削減への政治的抵抗
完全な比例代表制でなければ一定の格差は生じますが、許容範囲をどこに設定するかが民主主義の根幹に関わる問題として引き続き議論されています。
使い方・例文
「定数不均衡により都市部の有権者の一票が農村部に比べて軽くなっているとして、選挙無効を求める訴訟が各地で提起された」という形で、選挙制度や憲法の文脈で使われます。
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