嫌気性菌とは?
けんきせいきん
嫌気性菌とは、酸素が存在しない環境でも生育できる、またはむしろ酸素がない環境を好む細菌の総称です。
嫌気性菌(けんきせいきん)とは、酸素を必要とせず、あるいは酸素のない環境でのみ増殖できる細菌のグループです。酸素を必要とする「好気性菌」と対比される概念で、微生物の世界における酸素との関係性によって分類された概念です。
嫌気性菌はさらに細かく分類されます。
- 偏性嫌気性菌:酸素が存在すると死滅してしまう、完全に酸素を嫌う細菌
- 通性嫌気性菌:酸素がある環境でも嫌気環境でも生育できる細菌(大腸菌など)
- 耐気性嫌気性菌:酸素があっても死なないが、増殖には酸素を必要としない細菌
食品や健康の観点では、嫌気性菌は発酵食品の製造に深く関わっています。乳酸菌による漬物・ヨーグルト・チーズの製造、酵母によるアルコール発酵、酢酸菌による酢の生産などは嫌気的な発酵プロセスを利用したものです。また腸内細菌の多くは嫌気性菌であり、腸内フローラ(腸内細菌叢)の大部分を占めています。
一方で、破傷風菌やボツリヌス菌など、深い傷の中や密封された食品中で増殖して毒素を産生する危険な嫌気性菌も存在します。これらへの対策として、食品衛生管理や傷の適切な処置が重要です。
使い方・例文
密封されたびん詰め食品の中でボツリヌス菌が増殖してしまうケースや、腸内細菌叢を解説する文脈で嫌気性菌という語が登場します。
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