太陰暦とは?
たいいんれき
太陰暦とは月の満ち欠けの周期を基準にした暦で、古くから世界各地で使われてきた暦法のひとつです。
太陰暦(たいいんれき)とは、月(太陰)の満ち欠けの周期(朔望月、約29.5日)を基準として日付を定める暦法です。「月の暦」とも言われ、1か月を29日または30日とし、12か月で1年(約354日)を構成します。
太陽暦(グレゴリオ暦など)の1年(約365.25日)に比べて約11日短いため、純粋な太陰暦を使い続けると季節と暦がずれていきます。このずれを補正するために「閏月(うるうづき)」を加える方式を太陰太陽暦と呼び、日本の旧暦や中国農暦がこれにあたります。一方、補正を行わない純粋な太陰暦の代表例がイスラム暦(ヒジュラ暦)で、毎年季節がずれるため、ラマダン(断食月)の時期が毎年変わります。
太陰暦が世界各地で普及した主な理由は、月の満ち欠けが肉眼で簡単に確認できるため、農耕・航海・祭礼の日程管理に便利だったからです。日本では明治5年(1872年)にグレゴリオ暦への移行が行われましたが、旧暦は現在も年中行事・農業の指標・旧盆などの習慣に残っています。
太陰暦は月の観察から生まれた人類の知恵であり、文化・宗教・農業と深く結びついた暦法です。
使い方・例文
イスラム教の断食月ラマダンは太陰暦(イスラム暦)に基づくため、毎年グレゴリオ暦上では異なる時期に始まります。
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