天敵とは?
てんてき
天敵とは、ある生物を捕食したり寄生したりして、その個体数を自然に抑制する別の生物のことです。
天敵(てんてき)とは、生態系において特定の生物を捕食・寄生・競合などによって抑制する別の生物を指します。捕食者と被食者の関係が代表的ですが、寄生虫・寄生蜂や病原体なども天敵に含まれます。
生態系では、天敵の存在が特定の種が爆発的に増えることを防ぐバランサーの役割を果たしています。例えば、草食動物が草を食べ尽くす前に肉食動物がその個体数を抑えることで、植物・草食動物・肉食動物のバランスが保たれます。このような食物連鎖における相互関係は「トロフィックカスケード」とも呼ばれます。
天敵の例には次のようなものがあります。
- タカ・フクロウ:ネズミや小鳥の天敵
- テントウムシ:アブラムシの天敵(農業害虫防除に利用)
- 寄生蜂:イモムシなどに卵を産み付ける寄生性昆虫
- ナナホシテントウ:ハダニやカイガラムシを食べる益虫
農業・園芸分野では「天敵農薬」や「生物的防除」として天敵を人為的に活用する取り組みが広まっています。農薬を使わずに害虫を抑えられるため、環境負荷が低い持続可能な農業手法として注目されています。
一方、外来種の持ち込みによって在来の天敵-被食者バランスが崩れると、生態系に深刻なダメージを与えることもあります。
使い方・例文
農家がアブラムシの被害を抑えるために、天敵であるテントウムシを畑に放つ生物的防除の手法が実際に行われています。
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