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天保暦とは?

てんぽうれき

天保暦とは、江戸時代後期に採用された日本の太陰太陽暦で、明治改暦まで使われた最後の旧暦です。

天保暦(てんぽうれき)とは、江戸時代後期の天保15年(1844年)に採用された日本の暦で、太陰太陽暦の一種です。渋川景佑・足立信順らが天文観測と計算をもとに編纂し、それまでの寛政暦に代わって導入されました。正式名称は天保壬寅元暦といい、明治5年(1872年)に太陽暦(グレゴリオ暦)に改められるまで約30年間使われた、日本最後の公式旧暦です。

天保暦の最大の特徴は、月の運行を実際の天文観測値に基づいて精密に計算する「定気法」を採用した点にあります。それ以前の暦法では、二十四節気を等間隔で割り振る「平気法」が使われていましたが、天保暦では太陽の実際の運行速度(楕円軌道による速さの変化)を反映した不等間隔の節気配置を採用しました。これにより、日食・月食の予報精度が大幅に向上しました。

一方で、定気法の採用により閏月の扱いが複雑になり、場合によっては「閏11月」のような年末近くに閏月が生じることもありました。これは実生活上の混乱を招くこともありましたが、天文学的な正確さを優先した結果です。

現在「旧暦」として使われる暦は天保暦の計算方法を継承したものが多く、初詣・お盆・七夕など日本の伝統行事の日程を理解するうえで今も参照される重要な暦法です。

使い方・例文

「旧暦○月○日」として伝統行事の日程を紹介する場面や、江戸時代の暦史を解説する文脈で登場します。

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