大脳辺縁系とは?
だいのうへんえんけい
大脳辺縁系とは、感情・記憶・本能行動などを司る脳の構造群で、海馬や扁桃体などを含む機能的なまとまりです。
大脳辺縁系(だいのうへんえんけい、英: limbic system)は、大脳の内側部に位置する複数の構造が機能的にまとめられた概念的なシステムです。「辺縁」とは脳幹の周囲を縁取るように配置されていることに由来します。
主な構成要素には以下が含まれます。
- 海馬:新しい記憶の形成と空間認知に中心的役割を果たす。
- 扁桃体:恐怖・怒り・喜びなど感情の処理と感情的記憶の形成に関与する。
- 帯状回:注意・感情・意思決定の調整に関わる。
- 嗅内皮質:嗅覚情報を海馬へ中継し、記憶との統合を担う。
大脳辺縁系は感情の生成・制御、記憶の固定、摂食・性行動・攻撃といった本能的行動の調整において中心的な役割を担います。また、視床下部と連携して自律神経系やホルモン分泌にも影響を及ぼします。
うつ病、PTSD、不安障害、アルツハイマー病などの精神・神経疾患と大脳辺縁系の異常は密接に関連しており、精神医学や脳科学において重要な研究対象となっています。
使い方・例文
強いストレスや恐怖体験が長期記憶として残りやすいのは、扁桃体が感情情報を海馬の記憶形成プロセスと連携させるためと考えられています。
この用語をシェア
最終更新: