本文へスキップ

嗅覚とは?

きゅうかく

嗅覚とは、鼻で空気中の化学物質(においの分子)を感知し、脳がそれをにおいとして認識する感覚のことです。

嗅覚(きゅうかく)は、鼻腔の上部にある嗅上皮に存在する嗅細胞が、空気中に漂う揮発性の化学物質(においの分子)を受容し、その情報を脳が「におい」として認識する感覚です。視覚聴覚触覚味覚と並ぶ五感のひとつです。

においの分子は鼻から吸い込まれると嗅上皮の粘液に溶け込み、嗅細胞の表面にある嗅覚受容体(レセプター)と結合します。この結合が電気信号に変換されて嗅神経を通じて嗅球に伝わり、さらに大脳の嗅覚野・扁桃体・海馬などへと送られます。嗅覚の信号は他の感覚とは異なり、感情や記憶に深く関わる脳の部位(大脳辺縁系)と直結しているため、においが過去の記憶や感情を鮮明に呼び起こす「プルースト効果」として知られる現象が生じます。

人間の嗅覚の主な機能には以下のものがあります。

  • 食べ物の香りを感じて食欲を刺激し、味覚を補完する
  • 腐敗臭・ガス漏れなど危険なにおいを察知して身を守る
  • 他者のフェロモン的なにおいに関わる(詳細は研究中)
  • 場所・人・状況に関連した記憶を呼び起こす

嗅覚は加齢とともに低下しやすく、鼻炎や副鼻腔炎・神経障害などによっても減退します。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴的な症状のひとつとして「嗅覚障害(嗅覚消失・嗅覚異常)」が広く知られるようになりました。嗅覚の回復には時間がかかる場合があり、嗅覚トレーニングが有効とされています。

使い方・例文

「あのカレーのにおいを嗅いだとたん、小学校の給食を思い出した」という経験は嗅覚と記憶の結びつきを示す典型例です。また、「嗅覚が低下して食事が美味しく感じない」という体調不良の説明でも登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

同じ読みのことば

「きゅうかく」と同じ読みで、意味のちがうことばです。

関連用語