多裂筋とは?
たれつきん
多裂筋とは、脊柱(背骨)の後面に沿って縦に走るインナーマッスルで、姿勢の安定と腰痛予防に深く関わる体幹深部の筋肉のことです。
多裂筋(たれつきん、Multifidus)は、脊柱(背骨)の棘突起から斜め下方の横突起・乳頭突起に向かって走る多数の小さな筋束の集まりで、頸椎から仙骨にかけて脊柱の全長にわたって存在します。体幹の深部に位置するインナーマッスル(深層筋)のひとつです。
多裂筋の主な機能は以下のとおりです。
- 脊柱の安定化:背骨を個々の椎骨レベルで固定し、姿勢を支える
- 脊柱の伸展・回旋補助:体幹を反らせたり、ひねったりする動作に関与
- 椎間板・椎間関節の保護:隣り合う椎骨の動きを微調整し、過度な負荷を防ぐ
多裂筋は慢性腰痛との関連で特に注目されています。腰痛を抱える人では、多裂筋の萎縮や筋活動の低下が見られることが多くの研究で示されており、腰痛の原因のひとつとして考えられています。リハビリテーションでは、腹横筋とともに多裂筋を鍛えることが腰痛改善・再発予防に有効とされています。
トレーニング面では、バードドッグやキャット&カウなどの体幹安定エクササイズが多裂筋の活性化に効果的とされています。スポーツ選手の体幹トレーニングや産後リハビリ、高齢者の転倒予防プログラムでも重要な筋肉として位置づけられています。
使い方・例文
「理学療法士が腰痛患者に対して、多裂筋を強化するエクササイズを処方した」のように、リハビリや体幹トレーニングの解説で登場する専門用語です。
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