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とは?

すみ

墨とは、煤(すす)を膠(にかわ)で固めた黒色の筆記・描画材料で、水に溶いて毛筆で使う東アジア伝統の画材・書材のことです。

(すみ)は、松や油を燃やして集めた煤(カーボンブラック)を動物の皮や骨から抽出した膠(にかわ、コラーゲン接着剤)と練り合わせ、型に入れて乾燥させた固形の筆記材料です。水で磨ることで液状の「墨汁」となり、毛筆で紙・絹・木・石などに文字や絵を描きます。

墨の起源は中国で、2000年以上前から使用されてきました。日本へは飛鳥時代ごろに伝わり、書道・水墨画・版画など東アジアの芸術文化の根幹を支える素材として発展してきました。

墨には原料や製法による種類があります。

  • 松煙墨:松の木を燃やした煤を使用。青みがかった深い黒が特徴で書道向き
  • 油煙墨:菜種油などを燃やした煤を使用。茶みがかった暖色系の黒でつやがある
  • 墨汁:工業的に製造された液状の墨。練る手間なく手軽に使える

墨の濃度は水の量で調整でき、薄墨から濃墨まで無段階に表現できます。この濃淡の幅が水墨画の豊かな階調表現を生み出します。顔料のカーボンブラックは化学的に安定しており、何百年経っても変色・退色しにくいため、古文書・法帖などの史料が現在まで鮮明に残っています。

使い方・例文

書道の授業で硯(すずり)に水を数滴たらし、墨を丁寧に磨って濃度を整えてから毛筆で文字を書く場面で登場します。

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