噴煙柱とは?
ふんえんちゅう
噴煙柱とは、火山噴火の際に火口から高速で吹き上げられる、火山ガスと火砕物が混合した柱状の噴出物のことです。
噴煙柱(eruption column または volcanic plume)は、火山の激しい噴火時に、火口から上空に向かって噴き上げられる気体と固体粒子の混合体が柱状をなしたものです。火山ガス(主に水蒸気・二酸化硫黄・二酸化炭素など)と火山灰・軽石などの固体粒子から構成されます。
噴煙柱の上昇メカニズムには、主に二つの力が働いています。ひとつは噴出口からのガスと固体物質の運動エネルギー(運動量)による上昇、もうひとつは高温の混合気体が周囲の冷たい大気よりも密度が低いために生じる浮力です。浮力が優勢なうちは噴煙柱は上昇し続けますが、粒子の重さが増すと崩壊が起きます。
噴煙柱の高さと挙動は噴火規模と密接に関係します。
- 高さ数キロメートル:中規模噴火、対流圏内で留まる
- 高さ十数〜数十キロメートル:プリニー式など大規模噴火、成層圏に到達
- 噴煙柱の崩壊:火砕流・火砕サージが発生し、甚大な被害を引き起こす
- 成層圏到達時:硫黄化合物が気候に影響し、気温低下をもたらす
航空機にとっても噴煙柱は危険で、エンジン内に火山灰が入ると重大な故障を招く可能性があります。そのため大規模噴火時には航空路が変更・閉鎖されることがあります。1991年のピナトゥボ火山噴火では、噴煙柱が高度40キロメートルに達したと記録されています。
使い方・例文
2010年のアイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火では、噴煙柱が高高度まで達して大量の火山灰をヨーロッパ上空に広げ、数日間にわたって欧州各地の航空便が運航停止に追い込まれました。噴煙柱の高さは噴火規模の直接的な指標となります。
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