周氷河地形とは?
しゅうひょうがちけい
周氷河地形とは、氷河には覆われていないものの、凍結と融解が繰り返される寒冷な環境で形成される特徴的な地形の総称です。
周氷河地形(英語:periglacial landform)とは、氷河や氷床が直接存在しない地域でありながら、気温が氷点前後で大きく変動し、土壌や岩石の凍結と融解が繰り返されることで生じる特有の地形の総称です。「周氷河」という言葉は文字通り「氷河の周辺」を意味し、現在の高山帯・高緯度地帯のほか、かつて氷河が周囲に存在した地域にも分布します。
周氷河地形を作る主なプロセスには次のものがあります。
- 凍結破砕:水が岩石の割れ目に入り込んで凍結膨張し、岩石を砕く作用
- 凍上:土壌が凍結する際に水分が集まって土が押し上げられる現象
- ソリフラクション:凍結融解を繰り返した土層が緩やかな斜面をゆっくり流動する過程
- 永久凍土:年間を通じて0度以下に保たれる地層が形成する地盤
代表的な周氷河地形には、石や礫が規則的に並ぶ「構造土(パターン地面)」、丘状の永久凍土である「ピンゴ」、凍結融解で生じた「土流ローブ」などがあります。日本では北海道の大雪山系や本州の高山帯に周氷河性の地形が見られ、国土の成り立ちを理解する上でも重要な概念です。
使い方・例文
大雪山の山頂付近で見られる、大小の礫が多角形の模様を描くように並んだ「構造土」は、周氷河地形の典型例として地理・地学の教材にも取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: