右方舞とは?
うほうまい
右方舞とは、雅楽の舞楽において舞台の右方(向かって左)から登場する舞のことで、高麗楽(こまがく)を伴奏とする朝鮮半島系の外来舞楽を指します。
右方舞(うほうのまい)は、日本の雅楽における舞楽(ぶがく)の分類のひとつです。雅楽の舞楽は大きく「左方(さほう)」と「右方(うほう)」に分けられており、それぞれ異なる系統の音楽と衣装に対応しています。
この左右の区別は、舞台(舞殿)から見た方向ではなく、観覧する側から見て左・右を基準とする場合と、舞台上での対称性で語られる場合があり、慣習的に定まっています。右方舞は高麗楽(こまがく)を伴奏音楽とし、主に朝鮮半島(高麗・百済)や渤海などからもたらされた楽舞を起源とします。
左方舞と右方舞の主な違いは次のとおりです。
- 左方舞:唐楽(とうがく)が伴奏、衣装は赤系統が基調
- 右方舞:高麗楽が伴奏、衣装は緑系統が基調
- 左方が上位とされる儀礼的序列がある
- それぞれ独自の演目(曲目)を持つ
代表的な右方舞の演目には「納曽利(なそり)」「貴徳(きとく)」などがあります。現在は宮内庁式部職楽部・四天王寺・春日大社などの楽所で伝承されており、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
使い方・例文
「今日の奉納舞楽では左方舞のあとに右方舞が演じられた」という形で、神社・寺院の舞楽行事や雅楽の解説で登場します。音楽史の記述でも「右方舞は高麗系の楽舞である」という形で使われます。
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