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半側空間無視とは?

はんそくくうかんむし

半側空間無視とは、脳損傷によって片側の空間(多くは左側)への注意が失われ、その方向にある物や人を認識できなくなる神経症状です。

半側空間無視(Hemispatial Neglect)とは、脳卒中や脳外傷などによる脳損傷の後遺症として生じる神経症状で、視力や運動機能の障害がないにもかかわらず、損傷と反対側(多くは左側)の空間に存在する刺激や物体に注意を向けることができなくなる状態です。

大脳半球(特に頭頂葉)が損傷した場合に左側無視が起こりやすく、左半球損傷による右側無視よりも頻度が高く症状も重い傾向があります。これは右半球が両側の空間注意を担う機能が強いためと考えられています。

日常生活では次のような行動として現れます。

  • 食事のとき、皿の左半分の食べ物だけ残す
  • 文章を読む際に左側の文字や行を無視する
  • 車椅子を押すと左側の壁や扉にぶつかる
  • 顔や時計を描かせると右半分しか描かない

診断には線分二等分試験・抹消課題・コピー課題などの神経心理学的検査が用いられます。リハビリテーションでは、視線や注意を左側に誘導するプリズム眼鏡を使ったプリズム適応療法、左側への体性感覚刺激、メンタルスキャン訓練などが有効とされています。回復には個人差があり、日常生活への影響が大きいため継続的な支援が重要です。

使い方・例文

脳卒中で右脳を損傷した患者が、リハビリの食事訓練中に皿の右半分の料理しか食べず、左半分に気づかないのは半側空間無視の典型的な様子です。

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