北極振動とは?
ほっきょくしんどう
北極振動とは、北極域と中緯度帯の間で大気圧が周期的に変動し、寒気の南下や気温に大きな影響を与える気候パターンのことです。
北極振動(ほっきょくしんどう、Arctic Oscillation: AO)とは、北極域を中心に大気圧が高くなったり低くなったりを繰り返す、大規模な大気循環のパターンを指します。数週間から数ヶ月の周期で変動し、北半球の広い範囲の気温や降水量に影響を与えます。
北極振動には「正位相」と「負位相」の2つの状態があります。
- 正位相:北極域の気圧が平年より低く、偏西風が強まり、北極の寒気が北極圏内に閉じ込められる。中緯度(日本や欧米など)は比較的温暖になりやすい。
- 負位相:北極域の気圧が平年より高く、偏西風が弱まり蛇行する。北極の寒気が中緯度まで南下しやすくなり、日本や欧米では記録的な寒波や大雪をもたらすことがある。
北極振動は偏西風の強さと密接に関連しており、特に「極渦(ポーラーボルテックス)」と呼ばれる北極上空の寒気の渦が崩壊・分裂すると、負位相に転じて寒波が発生しやすくなります。近年は気候変動による北極域の温暖化(北極増幅)が、北極振動の変動パターンに影響を与えているとの研究も進んでいます。
冬の長期予報や季節予測において、北極振動の位相を把握することは重要な手がかりとなっています。
使い方・例文
「今冬は北極振動が負位相になる見込みで、強い寒波が繰り返し訪れるおそれがあります」という気象情報は、北極振動の変動が日本の冬の厳しさを左右することを示しています。
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