化膿性汗腺炎とは?
かのうせいかんせんえん
化膿性汗腺炎とは、腋の下や鼠径部などの毛包が繰り返し炎症・化膿し、瘢痕化や洞(トンネル)形成を起こす慢性炎症性皮膚疾患です。
化膿性汗腺炎(かのうせいかんせんえん)は、かつて「汗腺」の炎症とされていましたが、現在は毛包(毛穴)の閉塞と周囲組織の慢性炎症が主な病態であることが明らかになっています。英語では「Hidradenitis suppurativa(HS)」と呼ばれ、難治性の皮膚疾患のひとつに位置づけられています。
発症しやすい部位は摩擦が生じやすい皮膚で、腋の下・鼠径部・臀部・乳房下部などが代表的です。症状の特徴は以下の通りです。
- 深在性の有痛性結節(硬くて痛いしこり)が繰り返す
- 膿瘍(うみの塊)の形成と自然破裂
- 慢性化により皮膚の下に「洞(サイナストラクト)」と呼ばれるトンネル状の管が形成される
- 瘢痕や拘縮が残り、皮膚の変形を引き起こす
原因は完全には解明されていませんが、毛包の閉塞に始まる免疫異常・遺伝的因子・喫煙・肥満・ホルモンバランスなどが関与すると考えられています。診断は皮膚科専門医によって行われ、治療には抗菌薬・ステロイド・生物学的製剤(TNF阻害薬など)・手術的切除などが用いられます。再発を繰り返す疾患であり、患者の精神的・社会的負担も大きいため、包括的な管理が求められます。
使い方・例文
腋の下に繰り返ししこりができて破れ、いつまでも治らないと悩んでいる方が皮膚科を受診した際に化膿性汗腺炎と診断される場合があります。一般に「ニキビ」と混同されやすいですが、専門的な治療が必要な疾患です。
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