前脛骨筋とは?
ぜんけいこつきん
前脛骨筋とは、すねの前面に位置する筋肉で、足首を持ち上げる(背屈)動作を担う主要な筋肉であり、歩行や走行において重要な役割を果たします。
前脛骨筋(ぜんけいこつきん、Tibialis Anterior)は、下腿(すね)の前外側に走る筋肉で、深腓骨神経(L4・L5)の支配を受けています。脛骨の外側上部および骨間膜から起始し、足の内側楔状骨と第一中足骨底に付着します。
前脛骨筋が担う主な運動機能は以下の通りです。
- 足関節の背屈:足先を上に持ち上げる動作(歩行時の踵接地から爪先が地面に触れるまでの制御)
- 足の内反:足裏を内側に向ける動作の補助
歩行の際、前脛骨筋は足を振り出す時に足首を背屈させてつま先が地面を引っかからないようにする「クリアランス」確保に不可欠です。この筋肉が麻痺・弱化すると「下垂足(foot drop)」となり、歩行時につま先が地面に引っかかりやすくなります。
スポーツ・運動においては、ランニングや登山で酷使されやすく、「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」の原因筋のひとつでもあります。また、長時間のランニング後に前脛骨筋が硬直することでコンパートメント症候群を引き起こすこともあります。リハビリや筋力トレーニングでは、つま先を上げる動作を繰り返すことで鍛えることができます。
使い方・例文
「ランニング後に前脛骨筋が張って痛む」「前脛骨筋の筋力低下が下垂足の原因になっている」のように、スポーツ医学やリハビリの文脈でよく登場します。
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