制御性T細胞とは?
せいぎょせいてぃーさいぼう
制御性T細胞とは、免疫反応を抑制する働きをもつT細胞の一種で、自己免疫疾患やアレルギーの防止に重要な役割を果たします。
制御性T細胞(Regulatory T cell、Treg)とは、免疫系において過剰な反応を抑える「ブレーキ役」として働くT細胞のサブセットです。1995年に坂口志文らの研究グループによってその存在が明確に示され、免疫学における重要な発見となりました。
一般的な制御性T細胞は、細胞表面にCD4・CD25・FOXP3という分子を発現しており、特にFOXP3転写因子はこの細胞の分化・維持に不可欠とされています。主な働きは、他のT細胞やB細胞・自然免疫細胞の活性化を抑制することで、免疫応答のバランスを保つことです。
制御性T細胞が正常に機能しないと、自己の組織を誤って攻撃する自己免疫疾患(関節リウマチ・全身性エリテマトーデスなど)や、アレルギー疾患が引き起こされやすくなります。一方で、がん微小環境では腫瘍への免疫攻撃を抑制してしまうため、がん免疫療法においては制御性T細胞を排除・抑制する研究も進められています。
近年は、移植後の拒絶反応の抑制や、炎症性腸疾患の治療への応用も期待されており、免疫制御の鍵を握る細胞として注目されています。
使い方・例文
関節リウマチの患者では制御性T細胞の機能低下が確認されており、自己組織への誤った攻撃が抑えられなくなる原因のひとつとして研究されています。
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