全身麻酔とは?
ぜんしんますい
全身麻酔とは、薬物によって脳の意識を完全に消失させ、手術中の痛みや記憶を感じさせなくする麻酔方法です。
全身麻酔とは、麻酔薬を用いて中枢神経系(脳)に作用させることで、患者の意識・痛覚・体動・記憶をすべて消失させた状態を作り出す麻酔方法です。局所麻酔や脊椎麻酔が体の一部の感覚だけを遮断するのに対し、全身麻酔は全身の感覚・意識を失わせる点が大きく異なります。
全身麻酔は大きく吸入麻酔と静脈麻酔に分けられます。吸入麻酔では揮発性麻酔薬(イソフルランやセボフルランなど)をガスとして吸入させ、静脈麻酔ではプロポフォールなどの薬剤を静脈内に投与します。現代の全身麻酔は「催眠(意識消失)」「鎮痛」「筋弛緩」の3要素を組み合わせることで、安全で管理しやすい麻酔状態を維持します。
全身麻酔の主な流れは以下の通りです。
- 術前評価:患者の健康状態・既往歴・アレルギーの確認
- 導入:薬剤投与により意識を消失させる
- 維持:手術中、薬剤を継続投与して麻酔状態を保つ
- 覚醒:手術終了後、薬剤を減量・中止して意識を回復させる
麻酔科医は術中の呼吸・血圧・心拍・体温などをモニタリングし、患者の安全を管理します。全身麻酔は心臓・肺への一時的な負担を伴うため、術前の十分な評価と患者への説明(インフォームドコンセント)が不可欠です。現代医学の発展により安全性は大幅に向上していますが、悪心・嘔吐・のどの痛みなどの術後合併症が生じることがあります。
使い方・例文
虫垂炎の手術や腹腔鏡手術など、体の深部にわたる処置を行う際に「全身麻酔で眠っている間に手術が終わりました」という形で経験します。
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