痛覚とは?
つうかく
痛覚とは、組織の損傷や有害な刺激を検知し、危険を知らせるために生体が備えた感覚で、身体保護に不可欠な機能です。
痛覚(つうかく、英: pain sensation / nociception)は、組織の実際の損傷または潜在的な損傷に伴って生じる不快な感覚です。生体にとって危険を知らせる警告システムとして機能し、損傷部位から離れる行動や医療を求める動機づけとなります。
痛覚の受容器は侵害受容器(ノシセプター)と呼ばれ、皮膚・筋・内臓・関節などに広く分布しています。刺激の種類によって、熱刺激、機械的刺激、化学的刺激(炎症物質など)に反応します。侵害刺激の信号は主に2種類の神経線維で伝導されます。
信号は脊髄後角を経て視床に達し、最終的に大脳皮質(体性感覚野・前帯状回・島皮質など)で「痛み」として意識されます。この過程では感情・認知・過去の経験なども痛みの強さや性質に影響します。
痛覚は急性痛(保護的機能)と慢性痛(長引く病的状態)に大別されます。慢性痛は中枢感作などの神経可塑的変化が関与し、難治性になることがあります。鎮痛薬の開発・疼痛医学において中心的なテーマです。
使い方・例文
熱いフライパンに誤って触れた瞬間に手を引っ込めるのは、Aδ線維が素早く痛みを伝え、反射的な防御行動を引き起こすためです。
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