偽痛風とは?
ぎつうふう
偽痛風とは、ピロリン酸カルシウムの結晶が関節内に沈着することで激しい関節炎が起きる疾患で、痛風と似た症状を示しますが原因物質が異なります。
偽痛風(ぎつうふう、英: pseudogout)とは、ピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD: calcium pyrophosphate dihydrate)という結晶が関節軟骨や関節液の中に沈着し、炎症を引き起こす疾患です。激しい関節の痛み・腫れ・熱感が急激に生じる点で、尿酸塩結晶が原因の「痛風」と非常によく似た症状を示すことから「偽(にせの)痛風」と命名されました。
痛風との主な違いは以下のとおりです。
- 原因結晶:痛風は尿酸ナトリウム、偽痛風はピロリン酸カルシウム
- 好発関節:痛風は足の親指の付け根が多いのに対し、偽痛風は膝関節に最も多く生じる
- 性差:痛風は男性に圧倒的に多いが、偽痛風は女性にも比較的多く見られる
偽痛風は高齢者に多い疾患で、甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進症・低マグネシウム血症などの代謝疾患が背景にある場合もあります。X線撮影で関節軟骨内に石灰化像(軟骨石灰化症)が確認されることが診断の一助となります。また、関節液を採取して顕微鏡で偏光検査を行い、特徴的な菱形結晶(正の複屈折性)を確認することで確定診断されます。
治療は急性発作時には非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)やステロイド関節内注射が行われます。現時点では結晶の沈着そのものを除去・予防する根本的な治療法は確立されておらず、症状管理が中心となります。
使い方・例文
高齢者が急に膝などの関節が腫れ上がった際に鑑別診断として挙げられます。「突然膝が腫れ上がり、痛風かと思ったが、検査の結果偽痛風と診断された」のように使います。
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