側用人とは?
そばようにん
側用人とは、江戸幕府において将軍の側近として老中との連絡役を担い、大きな政治的影響力をもった職名のことです。
側用人(そばようにん)とは、江戸幕府の職制のひとつで、将軍の側近として仕え、将軍の意思を老中に伝え、老中からの上申を将軍に取り次ぐ役割を担った役職です。将軍と幕閣の橋渡し役として機能したため、その人物は絶大な政治的権力をもちました。
将軍と直接接する機会が少なかった老中・若年寄などの幕閣は、側用人を通じてのみ将軍の意向を知ることができました。このため、有能または将軍の信任を得た側用人は、事実上の政策決定者となることもありました。
側用人制度が最も注目されるのは5代将軍・徳川綱吉の時代で、柳沢吉保が側用人として登用され、老中を凌ぐほどの権勢を誇りました。また6代・7代将軍期に間部詮房(まなべあきふさ)が側用人として新井白石と組んで「正徳の治」を主導したことも知られています。側用人は将軍の信任次第で権力の大小が左右される不安定な側面もあり、将軍交代とともに失脚するケースも多くありました。
側用人の存在は、将軍権力の個人的・属人的な性格を示すとともに、幕府政治の意思決定構造を考えるうえで重要な視点を提供しています。
使い方・例文
「柳沢吉保は綱吉の側用人として重用され、老中をしのぐほどの権力を手中に収めた人物として歴史に名を残す。」
この用語をシェア
最終更新: