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人工呼吸器関連肺炎とは?

じんこうこきゅうきかんれんはいえん

人工呼吸器装着から48時間以降に発症する肺炎で、ICU入室患者の重大な合併症のひとつです。

人工呼吸器関連肺炎(Ventilator-Associated Pneumonia:VAP)とは、気管挿管による人工呼吸管理開始から48時間以降に新たに発症する肺炎です。ICU(集中治療室)における最も頻度の高い院内感染症のひとつで、死亡率を高め入院期間を延長させます。

発症機序の主なものはマイクロアスピレーションです。気管チューブのカフ周囲に溜まった咽頭分泌物や胃内容物が肺に流れ込み、細菌が気道に定着します。また、挿管により正常な気道防御機構(咳反射・粘液線毛運動など)が損なわれることも原因となります。原因菌は発症時期によって異なり、早期(5日以内)は肺炎球菌・インフルエンザ菌など感受性の高い菌、後期(5日以降)は緑膿菌・MRSAなど多剤耐性菌が多くなります。

診断は発熱・白血球増多・膿性痰に加え、胸部X線での新規浸潤影を確認することで行われます。予防策としてバンドルが推奨されており、

  • ベッド頭部を30〜45度挙上する
  • 口腔ケアを定期的に実施する
  • 鎮静を必要最小限にとどめ早期離床を促す
  • カフ上吸引を行う
などの組み合わせが有効とされています。

使い方・例文

ICUで長期間人工呼吸器を使用している患者に対し、VAPバンドルを徹底することで感染症の発症率を大幅に下げることができます。

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