主伐とは?
しゅばつ
主伐とは、育成してきた森林の樹木を一定の成熟段階で全面的・大規模に伐採し、木材として収穫する作業のことです。
主伐(しゅばつ)とは、植林から数十年をかけて育てた森林の樹木を収穫目的で大規模に伐り倒す作業を指します。間引きや森林の健全化を目的とする「間伐」とは区別され、計画的な林業サイクルの最終段階に位置づけられます。
主伐の方式には大きく分けて以下の種類があります。
- 皆伐(かいばつ):一定区画の樹木をすべて伐採する方法。効率が高い反面、裸地化による土砂崩れや景観破壊のリスクもある。
- 択伐(たくばつ):成熟した木だけを選んで伐る方法。森林構造を維持しやすいが施業コストが高い。
- 帯状伐採・群状伐採:中間的な手法で、環境への影響を抑えながら効率的に木材を確保する。
日本では戦後の拡大造林政策によって植えられたスギ・ヒノキが主伐適齢期(50〜80年生以上)を迎えており、国産材の供給増加や森林の若返りが課題となっています。主伐後は再造林(植栽)を行って次の林業サイクルを開始するのが原則で、「伐って、使って、植える」循環型林業の推進が国策として位置づけられています。
主伐は木材供給の根幹を担う一方、適切な計画なしに行われると森林の生態系サービスが損なわれるため、森林経営計画の策定や伐採届の提出が義務付けられています。
使い方・例文
「この山林はスギが70年生に達したため、今年度から主伐を実施し、伐採後は再造林する計画だ」というように、林業の収穫作業や木材生産の文脈で使われます。
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