中性子星合体とは?
ちゅうせいしごうたい
二つの中性子星が互いに引き合って合体する現象で、重力波や金・白金などの重元素を生成すると考えられています。
中性子星合体とは、連星系を形成する2つの中性子星が重力波を放出しながら互いに近づき、最終的に衝突・合体する天文現象です。宇宙で最も激しいエネルギー放出イベントの一つとされています。
中性子星は太陽の数倍以上の質量を持つ恒星が超新星爆発を起こした後に残る超高密度の天体で、直径わずか数十キロメートルに太陽と同程度の質量が詰まっています。2つの中性子星が連星をなす場合、重力波の放出によって軌道エネルギーを失い、徐々に接近してやがて合体します。
合体の瞬間には「キロノバ(キロノヴァ)」と呼ばれる強烈な閃光が生じ、金・白金・ウランなどの重い元素(r過程元素)が大量に合成・放出されると考えられています。地球に存在する金の多くもこのような天体現象で生まれたとされます。
2017年、LIGO/Virgo重力波検出器がGW170817として初めて中性子星合体による重力波を検出し、電磁波観測とも一致したことで、マルチメッセンジャー天文学の幕開けを告げた歴史的な発見となりました。
使い方・例文
2017年に観測された中性子星合体イベントは、重力波と光の両方で同時に捉えられた史上初の例として天文学の教科書を塗り替えました。
この用語をシェア
最終更新: