中性子とは?
ちゅうせいし
中性子とは、原子核を構成する粒子のひとつで、電気的な電荷を持たない素粒子のことです。
中性子(ちゅうせいし)とは、原子核を構成する素粒子のひとつです。陽子とともに原子核を形成し、電荷をもたない(中性の)ことがその名の由来です。1932年にイギリスの物理学者ジェームズ・チャドウィックによって発見されました。
中性子の質量は陽子とほぼ同じで、電子の約1840倍です。原子核の中では陽子と強い核力によって結合していますが、原子核の外に取り出された自由中性子は不安定で、約15分の半減期で陽子・電子・反ニュートリノに崩壊します。
同じ元素でも中性子の数が異なるものを同位体(アイソトープ)と呼びます。たとえば水素には通常の水素(中性子0個)、重水素(中性子1個)、三重水素(中性子2個)があります。中性子の数は元素の化学的性質にほとんど影響しませんが、質量や核的な性質を変えます。
中性子は電荷がないため、物質を透過しやすい性質があります。この性質は中性子線として医療・工業での非破壊検査や、原子炉における核分裂反応の制御に活用されています。また核兵器や原子力発電の根幹となる連鎖反応は、中性子が次々と他の原子核に衝突して分裂を引き起こすことで成立します。
使い方・例文
「ウランの原子核に中性子が衝突すると核分裂が起き、大量のエネルギーが放出される」のように、原子力・核物理の文脈でよく登場します。理科の授業では「陽子+中性子=質量数」として原子の構造を学ぶ際に使われます。
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