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上矢状静脈洞とは?

じょうしじょうじょうみゃくどう

上矢状静脈洞とは、頭蓋骨内面と脳を覆う硬膜の間に存在する静脈血の通路で、脳から血液を集めて心臓へ戻す重要な構造です。

上矢状静脈洞(じょうしじょうじょうみゃくどう)とは、頭蓋腔内で硬膜(こうまく)が形成する大きな静脈路の一つです。硬膜静脈洞(硬膜洞)と総称されるこれらの構造のうち、上矢状静脈洞は頭蓋骨の正中線に沿って前方から後方に走行し、大脳鎌(だいのうがま)の上縁に位置しています。

上矢状静脈洞の主な役割は次のとおりです。

  • 大脳皮質表面から来る静脈血を集める
  • 脳脊髄液(CSF)を吸収するクモ膜顆粒(アラクノイドグラニュレーション)が開口する場所となる
  • 後頭部に位置する横静脈洞へ血液を送り出す
  • 最終的に内頸静脈→上大静脈を経て心臓に血液を戻す

上矢状静脈洞は、脳の血流と脳脊髄液の循環という二重の機能において重要な位置を占めています。この部位に血栓が形成されると「上矢状静脈洞血栓症」が起こり、頭蓋内圧亢進・痙攣・意識障害などの重篤な症状を招くことがあります。妊娠・産褥期、脱水、凝固異常がリスク因子として知られています。

脳神経外科・神経放射線科においては、MRI静脈造影(MRV)やCT静脈造影で上矢状静脈洞の開存状態を確認することが診断に不可欠です。手術時には誤って損傷すると大量出血につながるため、細心の注意が払われます。

使い方・例文

上矢状静脈洞は神経解剖学の教科書や脳神経外科の手術解説で登場し、脳の静脈還流経路を説明する際に必ず言及される構造です。

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