ヴェラトゥーラとは?
ゔぇらとぅーら
ヴェラトゥーラとは、絵画技法のひとつで、塗り重ねた絵の具の上に薄い半透明の色層を重ねることで深みと輝きを表現する技法です。
ヴェラトゥーラ(Velatura)とは、油彩画などにおいて使われる絵画技法のひとつで、イタリア語で「ヴェール(薄布)をかける」を意味します。乾燥した絵の具の層の上に、油や媒剤で薄めた半透明〜透明の絵の具を薄く塗り重ねることで、色に透明感・奥行き・光沢をもたらす効果があります。
よく似た技法に「グレーズ(グラジング)」がありますが、ヴェラトゥーラはより半透明(半不透明)の層を使う点や、色の修正・調整・統一のために用いられる場面が多い点で区別されることがあります。一方、両者は厳密に区別されず同義として扱われることもあります。
この技法はルネサンス期のイタリアやフランドル絵画において盛んに用いられました。レオナルド・ダ・ヴィンチが好んだとされる「スフマート(ぼかし)」技法もヴェラトゥーラの一種として説明されることがあります。透明な層を積み重ねることで光が各層で反射・屈折し、単色塗りでは得られない独特の輝きと立体感が生まれます。
現代でも油彩・テンペラ・アクリル絵画で用いられており、肌の表現・光の表現・色調の統一など多様な目的で活用されています。油彩の場合、乾燥した絵の具層に薄めた絵の具をかけることで、複数の色が視覚的に混合されたような豊かな色彩効果が得られます。
使い方・例文
「ポートレートの肌の部分にヴェラトゥーラを重ねることで、単色では出せない透明感のある肌色表現が可能になった」のように、油彩技法の解説や美術授業の文脈で登場します。
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