本文へスキップ

ヴィラネルとは?

う゛ぃらねる

ヴィラネルとは、19行・2つの韻・厳密なリフレインを持つ定型詩の形式で、主にフランス語圏から発展した詩型です。

ヴィラネル(villanelle)はフランス起源の定型詩形式で、特定の韻律とリフレイン(繰り返しの句)の規則によって厳格に構造化されています。16世紀ヨーロッパの田園詩に端を発し、19世紀以降に英語圏でも広く用いられるようになりました。

ヴィラネルの形式的規則は次のとおりです。

  • 全19行で構成される
  • 第1連〜第4連は各3行(三行連句=テルセット)、第5連は4行(四行連句=クァトレイン)
  • 韻は「A1bA2 abA1 abA2 abA1 abA2 abA1A2」のパターン(A1・A2がリフレイン行)
  • 第1行と第3行が交互に各連末に繰り返され、最終連の最後2行で同時に用いられる

英語文学における最も有名なヴィラネルはディラン・トマスの「Do Not Go Gentle into That Good Night」(1951年)で、死に抗う父への訴えが繰り返しのリフレインによって強烈な感情的効果を生んでいます。エリザベス・ビショップの「One Art」もこの形式の傑作として知られます。

リフレインが異なる文脈で繰り返されるたびに意味が微妙に変化していくことがヴィラネルの最大の魅力です。制約が強い形式であるがゆえに、詩人は言葉の多義性を最大限に活用することが求められます。

使い方・例文

詩の創作講座で「19行のヴィラネル形式で、リフレインを生かした追悼詩を書いてみよう」のように、特定の定型詩形式を指して課題が出されることがあります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語