エリザベス・ビショップとは?
えりざべすびしょっぷ
エリザベス・ビショップは、精密な観察と抑制された語り口で知られるアメリカの詩人で、20世紀を代表する女性詩人の一人です。
エリザベス・ビショップ(Elizabeth Bishop、1911〜1979年)は、マサチューセッツ州ウースター生まれのアメリカの詩人です。幼少期に父を亡くし、母が精神疾患で入院したため、カナダの祖父母や伯母のもとで育ちました。この孤独な幼少期の経験が、後の詩に通底する「喪失」「旅」「場所への愛着」といったテーマに深く影響しています。
ヴァッサー大学在学中にマリアン・ムーアと出会い、その精緻な詩法に影響を受けます。生涯を通じて旅を続け、フロリダやメキシコを経て、ブラジルのリオデジャネイロに約15年間住みました。この旅と漂泊の経験が詩の豊かな素材となっています。
ビショップの詩の特徴は以下の点にあります。
- 細部まで行き届いた鮮明な視覚的描写
- 感情を直接的に吐露せず、風景や物事を通して示す抑制の美学
- ヴィラネルなど伝統的詩型の巧みな使用
- ユーモアと哀愁が共存する独自の詩的声
代表詩「一の芸術」「魚」「ムース」などは現代英米詩の古典として評価が高く、ピュリツァー賞(1956年)、全米図書賞など多くの賞を受賞しました。
使い方・例文
英米詩の授業や詩集の解説で、「喪失と旅を精密な言葉で描いた詩人」として紹介されます。また「ヴィラネル」という詩の形式を説明する文脈でも代表例として挙げられます。
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