ロゼット窓とは?
ろぜっとまど
ロゼット窓とは、ゴシック建築の大聖堂などに設けられた、バラの花形に石の格子(トレーサリー)が組まれた大型の円形ステンドグラス窓のことです。
ロゼット窓(バラ窓とも呼ばれる)とは、中世ヨーロッパのゴシック建築において、大聖堂の正面ファサードや翼廊の端部に設けられた大型の円形窓のことです。「ロゼット」はフランス語で「小さなバラ」を意味し、その花びらを思わせる放射状の幾何学的な区割りが特徴です。
ロゼット窓は、石を細工した格子状の枠組み「トレーサリー」によって複雑な文様が形成されており、その枠の間にはカラフルなステンドグラスがはめ込まれています。光が差し込むと、ステンドグラスが透過光を放ち、内部空間を色鮮やかに照らします。これは「神の光を表現する」という神学的な意図とも結びついていました。
ロゼット窓の発展は以下のように整理できます。
- 12〜13世紀:シンプルな円形窓から放射状分割へ発展
- 13〜14世紀:トレーサリーが複雑化し、花びら・火炎状の文様が登場
- 15世紀以降:フランボワイヤン様式による一層精緻な造形
代表的なロゼット窓としては、パリのノートルダム大聖堂の三つのバラ窓が特に有名で、直径約13メートルに達するものもあります。シャルトル大聖堂のバラ窓も傑作として知られ、現在も中世のステンドグラスをほぼそのままの形で見ることができます。
使い方・例文
「シャルトル大聖堂の南翼廊に設けられたロゼット窓は、13世紀の鮮やかなステンドグラスが今も輝いている」という形で美術史の文脈で登場します。
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