リッチブラックとは?
りっちぶらっく
リッチブラックとは、CMYKの複数のインキを重ねて通常の墨一色より深みのある黒を表現する印刷技法です。
リッチブラック(Rich Black)は、印刷において黒色(K:ブラック)のインキだけでなく、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)を組み合わせて、より深く濃い黒を表現する手法です。
一般的なオフセット印刷でK100%のみで表現した黒は「スミ一色(フラットブラック)」と呼ばれ、大きな面積ではやや薄く見えることがあります。これに対してリッチブラックは複数のインキを重ねるため、より深みと密度のある黒になります。よく使われる配合例としては「C60 M40 Y40 K100」などがあります。
ただし、リッチブラックには注意点もあります。
- インキの総量(TAC値)が増えるため、乾燥不良や裏移りのリスクがある
- 細かい文字や細線に適用すると、版ずれで輪郭がにじんで見える「見当ずれ」が起きやすい
- 使用する印刷機や用紙によって最適な配合が異なる
大きな黒背景やパッケージデザインなど、面積の広い黒を際立たせたいシーンでは効果的ですが、小さな文字やロゴにはスミ一色を使うのが原則です。デザイナーと印刷会社の間でデータ入稿前に仕様を確認することが重要です。
使い方・例文
パンフレットの背景に大きく黒を使う場合、K100のみでなくリッチブラック(C60 M40 Y40 K100など)で作成すると、より締まった深い黒に仕上がります。
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