リター分解とは?
りたーぶんかい
リター分解とは、落ち葉や枯れ枝などの有機物(リター)が微生物や土壌動物の働きによって分解され、無機養分として土壌に還元される過程のことです。
リター(litter)とは、地表に堆積した落ち葉・枯れ枝・動物の遺体・排泄物などの有機物の総称です。リター分解(litter decomposition)は、これらの有機物が物理的・化学的・生物的なプロセスを経て分解され、炭素・窒素・リンなどの栄養塩類が土壌や大気に放出される過程を指します。
分解に関わる主な生物は次のとおりです。
- 細菌・菌類:酵素を分泌してセルロースやリグニンを化学分解する主役
- ミミズ・ヤスデ・ダンゴムシ:リターを細かく砕いて表面積を増やす「破砕者」
- ダニ・トビムシ:菌糸を食べてさらに分解を促進
分解速度は気温・水分・リターの化学組成(C/N比・リグニン含量)によって大きく左右されます。熱帯雨林では温度・湿度が高く分解が速いため、落ち葉はすぐに分解されて薄い腐植層しか形成されません。一方、針葉樹林や冷帯林ではリグニンが豊富で分解が遅く、厚い落ち葉層が蓄積します。
リター分解は炭素循環・窒素循環の根幹を担い、森林の一次生産性を支える養分供給源です。土壌の肥沃度や炭素固定量にも直結するため、農業・林業・気候変動研究で重要なテーマとなっています。
使い方・例文
森の中で落ち葉が数年かけて腐植土になっていく過程がリター分解の典型です。農業では堆肥化(コンポスト)もリター分解を人為的に加速させた応用例といえます。
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