リアス式海岸とは?
りあすしきかいがん
リアス式海岸とは、山地が沈降または海面上昇によって海に沈んだことで形成された、複雑に入り組んだ湾と半島が連なる海岸地形です。
リアス式海岸(Ria coast)は、もともと陸地だった谷が海面下に沈むことで形成された複雑な海岸線です。「リアス」という名称は、スペインのガリシア地方にある「リア(ría)」と呼ばれる入り江に由来します。
形成メカニズムとしては、河川によって刻まれたV字谷が、地盤の沈降や氷河期後の海面上昇(後氷期海進)によって海水に浸されることで、奥に向かって細長く延びる湾(溺れ谷)が生まれます。この溺れ谷が連続することで、岬と湾が複雑に組み合わさった特徴的な海岸線が完成します。
リアス式海岸の主な特徴は以下のとおりです。
- 複雑な海岸線:湾と半島が交互に連続し、実際の直線距離に比べて海岸線が極めて長い
- 水深が深い:湾の奥まで一定の水深があり、良港になりやすい
- 穏やかな内湾:外洋からの波が遮られ、波静かな水域が広がる
- 漁業・養殖:波が穏やかなためカキ・ホタテなどの養殖が盛ん
日本では三陸海岸(岩手・宮城)や若狭湾などが代表的なリアス式海岸です。漁業や養殖業が発達する一方、津波被害を受けやすいという地理的リスクも持ち合わせています。2011年の東日本大震災では、三陸のリアス式海岸が津波の被害を大きく受けたことで広く注目されました。
使い方・例文
中学・高校の地理でよく取り上げられる地形用語で、三陸海岸を例に使われることが多いです。漁業や養殖業が盛んな理由を説明する場面でも登場します。
この用語をシェア
最終更新: