沈降とは?
ちんこう
沈降とは、地殻や地盤が長期的にゆっくりと下方へ沈んでいく地質学的な現象です。
沈降(ちんこう)とは、地殻や地盤が長い時間をかけてゆっくりと下方へ沈下していく現象を指します。地質学・地形学では隆起(りゅうき)の対義語として用いられ、英語では「subsidence(サブサイデンス)」と呼ばれます。
沈降が起こる原因は複数あります。
- テクトニクスによる沈降:プレートの沈み込みや地殻変動によって地盤が下がる。海溝の形成もこれに関わります。
- 堆積物の圧密:厚い堆積物の重みで下層が押しつぶされて沈む。デルタ地帯に多い。
- 地下水・天然ガスの過剰採取:地下の水分や資源を大量に取り出すことで地盤が支えを失い沈む(地盤沈下)。
- 氷河荷重の解放後の反動(グレイシャル・アイソスタシー):氷河が溶けた後、周辺部が沈降することがある。
日本では高度経済成長期に工業用水・農業用水の過剰揚水によって各地で深刻な地盤沈下が発生しました。大阪や東京の一部では地盤が数メートル沈んだ地域もあります。その後、地下水採取の規制が強化され、沈降は抑制されましたが、一度沈んだ地盤はほとんど元に戻りません。
海岸線や河川デルタでは沈降が進むと洪水リスクが高まるため、沈降の観測と管理は防災上も重要です。
使い方・例文
東京の下町(江東区・墨田区など)では、かつての地下水大量採取による地盤沈降で、一部の地域が海面より低い「ゼロメートル地帯」となっており、現在も注意が必要です。
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