V字谷とは?
ぶいじこく
V字谷とは、河川の侵食によって形成されたV字形の断面を持つ谷のことで、流水の下刻作用が強い急流域に見られる地形です。
V字谷(ブイじだに)は、河川が岩盤を深く削り込むことで形成される、断面がアルファベットのVの字に似た谷地形です。川の流れが急で流速が速い山地や上流域では、川底を垂直方向に深く削る「下刻(かこく)」の作用が側方侵食よりも強く働くため、谷壁が急傾斜のまま切り立ち、このような形状になります。
V字谷と対比されるのがU字谷で、U字谷は氷河の侵食によって形成される底が平らで壁が垂直に近い谷です。V字谷は流水による侵食、U字谷は氷河による侵食という違いが地形学の重要なポイントです。
V字谷の特徴をまとめると、
- 断面がV字形で、谷底が狭く谷壁が急峻
- 河川の上流部・山岳地帯に多く見られる
- 峡谷・渓谷と呼ばれるものの多くがV字谷に分類される
- 日本では黒部峡谷(富山県)・大歩危・小歩危(高知県)などが代表例
V字谷は景観的に壮観で、ダム建設・水力発電・観光地として活用されることも多く、地形学・地学の教科書でも必ず登場する基本地形のひとつです。川が時間をかけて大地を刻み込んだ自然の造形として、地球の営みを実感させてくれる地形と言えます。
使い方・例文
中学・高校の地理や地学の授業で「河川の侵食によってできる地形」の代表例として扱われ、黒部峡谷の写真とともに「これがV字谷だ」と説明される場面でよく登場します。
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