ラピエとは?
らぴえ
ラピエとは、石灰岩地帯に見られる鋭く溝状に刻まれた岩石の侵食地形で、カルスト地形の一種です。
ラピエ(Lapiez、またはラピーズ・Lapies)とは、石灰岩などの溶けやすい岩石が雨水や地下水に含まれる弱酸(炭酸水)によって化学的に溶食され、岩盤表面に形成される溝状・刃状・針状の侵食地形です。カレン(Karren)とも呼ばれ、カルスト地形を代表する微地形の一つです。
形成の仕組みは、石灰岩に含まれる炭酸カルシウムが雨水中の二酸化炭素と反応して炭酸水素カルシウムとして溶解することで進行します。水の流れる筋に沿って溶食が進むため、岩盤表面に規則的なパターンの溝と尾根が生まれます。溝の幅や深さ・密度は気候条件や岩石の性質によって大きく異なります。
ラピエにはその成因や形状によって複数の種類があります。
- 雨水が岩面を流れ下ることで形成される溝状のラピエ
- 土壌下で水と長期間接触して形成される丸みを帯びたラピエ
- 植物の根や有機酸が関与するラピエ
ラピエが広域に発達した地形を「ラピエ原(カレンフェルト)」と呼び、石灰岩の岩肌が刃物を並べたように突き出た景観は世界各地で観察されます。中国の雲南省・桂林や、スロベニア、ユーゴスラビア地方などのカルスト地帯が有名で、独特の景観として観光名所にもなっています。
使い方・例文
石灰岩山地の山頂付近で、岩盤が鋭い刃状や溝状に刻まれた剥き出しの岩場を歩く場面や、地理・地質の教科書でカルスト地形を解説する文脈でラピエという語が登場します。
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