ラックフォーカスとは?
らっくふぉーかす
ラックフォーカスとは、映像撮影において一つのショット内でピントを合わせる対象を意図的に切り替えることで、観客の視線を誘導する撮影・演出技法です。
ラックフォーカス(Rack Focus)は、映画・映像制作における撮影技法の一つで、一つのショット(カット)の中でピント(焦点)を合わせる対象を、意図的に前景から後景へ、または後景から前景へと移動させる手法です。「フォーカスプル」とも呼ばれます。
この技法の仕組みと効果は以下の通りです。
- 手前にある被写体にピントが合っているとき、奥の被写体はぼけて見える(被写界深度の浅い大口径レンズを使うことで効果が顕著になる)
- カメラマンがフォーカスリングを操作してピントを奥の被写体に移すと、手前がぼけて奥が鮮明に映し出される
- カットを割らずに一つのショットの中で自然に視線を誘導できる
- 登場人物の関係や重要度の変化を視覚的に示す演出効果がある
ラックフォーカスは、会話シーンで話す人物から聞く人物へ注目を移す場面や、主人公の目線の先に重要な人物・物が現れる場面などに効果的に用いられます。特に映画的な映像表現として評価が高く、映像の質感やプロらしさを高める技法として映画・CM・ミュージックビデオなど幅広く使われています。
近年はスマートフォンのポートレートモードでも似た効果が自動生成できますが、映画的な本格的ラックフォーカスは撮影時のリアルタイムな操作によるものです。
使い方・例文
映画で手前に置かれた花瓶にピントが合っている状態から、奥の扉に向けてピントが移動し、そこに立つ人物が浮かび上がる演出はラックフォーカスの典型例です。一つのショット内で自然に視線を誘導する際に使われます。
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