ヤモリとは?
やもり
ヤモリとは、壁や天井を自在に移動できる能力を持つ、家の周辺でよく見られる小型のトカゲの仲間です。
ヤモリ(守宮・家守)は爬虫綱有鱗目ヤモリ科に属するトカゲの仲間の総称です。世界に1,500種以上が知られており、日本ではニホンヤモリが最もよく見られます。体長は10〜15cm程度で、薄い褐色から灰色の体をしており、皮膚は半透明に見えることもあります。
ヤモリの最大の特徴は垂直な壁や天井を歩ける能力です。この秘密は指の裏にある細かなひだ(層板)にあります。層板には無数の微細な毛(剛毛)があり、分子間力(ファンデルワールス力)によって表面に吸着できる構造になっています。吸盤ではなく物理的な分子力を利用しているため、濡れた面でも滑らず移動できます。この仕組みは乾式接着剤の研究にも応用されています。
ヤモリは夜行性で、夜間に街灯などに集まる昆虫を捕食します。家の外壁や窓に現れることが多く、古くから「家を守る」縁起のよい生き物として歓迎されてきました。名前の由来もここにあります。
生態的には次のような特徴があります。
- 尻尾は敵に捕まれると自切し、後に再生する
- 瞼がなく、眼を舌でなめて清潔に保つ
- 産卵は通常2個の固い卵を産む
- 害虫(蚊・ゴキブリなど)を食べる益獣
使い方・例文
夏の夜、窓ガラスの外側にヤモリが張り付いて動き回るのは、窓の明かりに集まる蛾や小虫を捕食しているためで、家の害虫を減らす益獣として知られています。
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